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1月も下旬となってくると、
4月から、保育園や幼稚園、小学校へ通い始めるお子様の準備に
ついてのご相談いただくことがでてきます。
個人差はありますが、
保育園や幼稚園に通い始める年齢のお子様は、
・義眼装用開始直後である
・成長のスピードが速く、義眼が不安定になりやすい時期である
・目を強くこすってしまいがち
等の理由で、義眼がズレやすくなることがあります。
ご本人が小さいうちはご自身で義眼の位置を戻したり、
一度外して入れなおすということは、まだ、難しくてできませんし、
「園で義眼がズレてしまったら・・」
という点が一番心配な部分だと思います。
「アイパッチ」「貼るタイプの眼帯」どちらかを準備しましょう
園で義眼がズレてしまった時の対処方法は
園やご家族、ご本人の状況や考え方によってさまざまですが、
ここ最近、お話しを聞かせて頂いた全ての先輩お母様・お父様が共通して、
常に園に置いているとおっしゃっていたグッズがあります。
それが「アイパッチ」です!
保育園・幼稚園に置かせてもらっているのは、「アイパッチ」だけです!
スポイトも、清浄綿も持たせていません!
という方も少なくありませんでした。
義眼の出し入れは医療行為ではないので、
保育園や幼稚園の先生がされても問題にはなりません。
しかし、義眼の出し入れには慣れが必要ですし、
「これはスポイトと言って、使い方は・・入れ方は・・」と説明するより、
「黒目の位置がズレているのに気付いた時にはコレを貼ってください」
と伝えるほうが、先生の精神的なハードルはぐっと下がるようです。
アイパッチは本来、弱視の治療目的で遮光するために使われます。
義眼の上から使用する場合、遮光である必要は無いので、
より安価で入手しやすい「貼るタイプの眼帯」でも良いと思います。
メーカーさんによってサイズも違うので、
合うものをご購入されることをお勧めします。
海外製の可愛いアイパッチ
オンラインショップでは外国製の可愛いアイパッチも購入できます。
この写真のものは、「プロオフタ ジュニア」という製品です。(国内販売元:伊藤メディック社/ローマンラシア社製(ドイツ))
以前、粘着部分の肌荒れに悩まれていた方がこちらに替えてから、
気にならなくなったと教えていただいたものです。
ベージュのアイパッチと上に貼るシールがついています。
粘着部分のかぶれが気にならない場合には、
ドラッグストアや100円ショップで、
無地の貼り着けるタイプの眼帯を購入して、
お好きなキャラクターのシールを付けてあげるのがお手軽かと思います♪
スタンプや、手描きでキャラクターを書かれていらっしゃる方もいらっしゃいます。
(衛生面からは、個包装から出して、貼る直前にスタンプしたりイラストを描ける状況でない場合には、
やはり、シールのようなものを一緒にお預けになるほうが良いと思います。)
先日、オルトパッド(マスターエイド社製(ドイツ))
という製品も教えていただきました。
こちらはアイパッチの表面全体に可愛い柄がプリントされています。
1箱50枚入りで、送料をいれると、4000円位と、
貼るタイプの眼帯などと比べると高価ですが、
こちらを教えて下さったお母様は、
普通の眼帯は外してしまうご本人も、着けていてくれるし、
アレルギーがあってお肌も強いほうではないけども、
貼っている時間が短いこともあってか、
特に気になるような肌トラブルもなかったとおっしゃっていました。
貼る眼帯や、アイパッチが気に入ってしまって、
常にアイパッチを貼っていたい!と言うような状況になってしまうことは避けたいですが、
友達にも自慢できちゃうような可愛いグッズで、
少しでも、ご本人が安心して、楽しく義眼を装用していただけることに繋がるならば・・
との思いから、一つの選択肢としてご紹介させていただきました♪
「プロオフタ」、「オルトパッド」共にインターネットで、
サンプルのお取り寄せができるようですので、
気になられた方は依頼されてみてみてください。
お家でアイパッチを貼って過ごす練習
アイパッチについてお話しすると、
「入園前におうちで何度かアイパッチの練習もしておこう!」
とおっしゃっているお母さまもいらっしゃいます。
ご本人にとって初めて見るものを、
園で使うことになると、不安になってしまうかもしれません。
お顔に何かが張り付いているという、初めて感じる不快感で
剥がしてしまうこともあるかもしれません。
また、お肌の繊細さにも個人差があるかと思いますので、
剥がした時に、粘着部分にあたっていた皮膚が赤くなったり、
肌荒れを起こしたりしないかも、事前にチェックしておいた方が安心です。
事前におうちでアイパッチの練習を
されるのは、とてもいいアイデアだと思いました。
本来であれば、「ズレないこと」「外れないこと」が最善ですので、
義眼師からアイパッチの準備をお願いするのは非常に心苦しいのですが、
今までズレたことが無いというお子様の場合でも、
小学校に上るころまでは、お守りとして保育園・幼稚園の先生に
ご協力をお願いされた上で、お持ちいただくことをおすすめします。
2019年01月23日 13:44