義眼取り外し用ガラス棒
いつもアツザワ・プロテーゼ九州のブログをご覧いただき
誠にありがとうございます。
左のイラストは、1818年にフランスで出版された、
義眼に関する本の中で、義眼の取り外し方を説明しているイラストです。
(Traité pratique de l’oeil artificial by Hazard-Mirault)
細長い棒を、差し込んで義眼を義眼床から引き抜くようにして取り外しています。
日本でも、義眼をご購入された時期や場所によっては、
ガラス棒を用いて、この図に近い方法で義眼を取り外されるようにと、
説明を受けられ、長年そのような外し方をされている方もいらっしゃるようです。
弊社にも、ごくまれに、義眼を装用されているご本人やご家族または、
看護・介護のご担当者の方から、「義眼取り外し用のガラス棒」の販売に
ついてお問合せを頂く事があります。
弊社で義眼を作製させていただいた皆様には、
義眼を取り外す際、指か、
「スポイト」という義眼表面に吸い付けて使う
義眼取り外し用道具のいずれかを使用していただいています。
そのため、残念ながら、今後も、
義眼を取り外すための専用ガラス棒を取り扱う予定はございません。
海外には、ガラス棒と同じような使い方の
金属製の義眼取り外し専用道具がございます。(写真/右)
※海外でも日本同様、義眼表面にくっつけて引き抜く道具が主流です。
しかし、この金属棒、税金や、送料、手数料別で
メーカーの定価が約40ドルを超えています。
また、海外からの発送となるため、お手元に届くまでに
かなり時間がかかってしまいます。
これらの点をご理解いただいた上で、
どうしてもとのご希望であれば、
メーカーさんとの英語でのやりとりなどの、お取り寄せの
お手伝いはできるかと思いますので、ご相談下さい。
ガラス棒で義眼の取り外しをされているのは、
比較的ご高齢の方に多いようで、
使い方が全く異なるスポイトのご使用に不安を感じられて、
なんとか今までと同じものを・・と、大変な思いで探されていることも
少なくありません。
しかし、スポイトは、弊社にお越しになる、お子様からご年配の方まで、
幅広い年代の方に問題なくご使用いただいております。
ご使用後の返品は承ることができませんが、高価な海外製品よりは、
入手しやすい上に、挑戦しやすい価格です!
現在、ガラス棒で義眼の取り外しをされている方も、
お手持ちのガラス棒が割れてしまったりする前に、
一度、スポイトも試してみられてはいかがでしょうか?
ぜひご検討下さい♪