義眼
お一人お一人に合わせた完全オーダーメイドで作製しています。
対象
◆ 病気やケガの治療ために眼球摘出手術や眼球内容除去手術を受けた方
◆ 先天性無眼球症・先天性小眼球症の方*
◆ 何らかの原因で眼球が萎縮し眼球癆(がんきゅうろう)の状態になっている方*
*医師により視力回復が困難と判定された場合にのみ適応です。
目的
◆ 主に容貌を整え眼窩部(がんかぶ)を保護するために装用します。
◆ 乳児や幼児の場合、眼窩(がんか)や瞼(まぶた)の成長を促すことを
目的として装用される場合もあります。
形状
義眼は球体ではありません。
カスタムメイドで作製した場合、義眼を挿入する空間(義眼床)に合わせて
デザインするため、形状は個人によって異なります。
素材
- ◆ポリメチルメタクリレート(PMMA)
世界的に義眼の素材として
もっとも広く採用されている合成樹脂です。 - 義眼の基本的なお取り扱い方法は
こちらからダウンロードできます。
ブログでも義眼についてのさまざまな情報をご紹介しています。
定期検査のおすすめ
毎日洗浄し、大切に扱っていても、
義眼の表面には、毎日の洗浄では取り切れない汚れや
小さな傷がついて来ます。
特に異常を感じなくても1年に1度を目安に義眼師による義眼床の定期検査と
義眼の研磨をご依頼いただくことをおすすめします。
義眼のメンテナンスをしっかりと行い、
調整や交換の必要となるような義眼床の変化を早期に見つけることで、
お手持ちの義眼を長持ちさせ、
作り変えの際にかかる時間の短縮にもつながります。
義眼は交換が必要です
多くの場合、義眼本体の劣化よりも早く、
義眼床の状態の変化や、
成長や加齢による健眼の強膜(白目)と虹彩(黒目)の色、
また瞼の形などの変化が先に起こります。
これらの変化は、乳幼児の成長期だけでなく、
生涯を通じてゆっくりと続いていきます。
特に、義眼床の変化への対応は、
トラブルの予防のために大変重要です。
ぜひ、3~5年を目安に義眼の作りかえをご検討ください。
義眼のトラブルご相談ください
不適合状態の義眼を長期間装用していると、
「義眼が外れやすくなる」
「義眼が装用できなくなる」
といったトラブルが起こることがあります。
義眼の不適合が原因で起きた不具合は、
義眼による対応で解決できる場合も少なくありません。
出来るだけ早くご相談ください。