画像診断と義眼~CT・MRI~
いつもアツザワ・プロテーゼ九州のブログをご覧いただき
誠にありがとうございます。
今日は、CTとMRIと義眼についてお話ししたいと思います。
CTスキャン
義眼はCTスキャンの画像に白い影のように比較的くっきりと写ります。
腰や膝などの撮影時には取り外す必要はありませんが、
頭部、特に眼窩周辺の検査のためにCT撮影をする際には、
義眼は外すようにしてください。
MRI
MRIは強力な磁気の力を使って撮影する検査です。
各々の病院やクリニックによって、
MRI撮影時の義眼に対するルールが微妙に異なっているようですが、
義眼の着色に使われる色素には 多くの場合ごく微量の金属成分が含まれているため、
MRIの撮影をされる場合には義眼を外していただくようお願いしています。
金属と聞くと驚かれるかもしれませんが、お化粧品の色素や日焼け止めクリームなどにも
金属成分はごく微量含まれており、
MRIの撮影中に、アイライナーに含まれる成分が反応し、
熱くなるのを感じる方もいらっしゃるそうです。
義眼に含まれる金属成分もごく微量ですので、インターネット上では、
義眼を装用したままMRIを撮影しても特に問題なかったという患者様の体験談が
出ていたりもしますが、熱感や火傷のリスクはゼロではありません。
実際に義眼を装用したままMRI撮影を行ったところ、
熱感があったとご連絡をいただいたケースも過去にございましたので、
ご自身の安全のため、MRIの撮影の際は、
撮影する部位(腰や足など)に関わらず、
義眼はお外しいただきますようお願いします!
ただし、例えば救急搬送時など、
医学的有益性が優先される場合には、
病院での指示に従っていただきますようお願いします。
また、義眼を外してCTやMRIの検査を受ける場合、
可能であれば、ご自宅やご自身の病室、または、検査直前のお着換えの際に、
取り外し、義眼をケースに入れてから、眼帯で検査室に行くなど、
ご自身で義眼の保管・管理されることをお勧めします。
※医療従事者の方へ・・・
こちらの内容は患者様・ご家族様向けです。
詳しくはお電話にてお問い合わせ下さい。
※ 尚、画像診断科の医師・技師の先生にご協力頂き乳幼児の義眼誤飲を想定して
撮影実験を行った結果を元にしていますが、他社様の義眼については
結果が異なる可能性があります。
実験結果の画像はネット公開の許可を得ていませんので掲載しておりません。
画像の閲覧をご希望の場合には博多のラボにお越しの際にお声かけ下さい。