アルコール消毒は厳禁です!
いつもアツザワ・プロテーゼ九州のブログをご覧いただき
誠にありがとうございます。
義眼の使用方法をお伝えするとき、
また、義眼完成までの間に仮の義眼をお貸出しする時には、
アルコールやベンジンなどの揮発性薬品の義眼への使用は破損の原因となるので、
消毒目的であっても行わないでいただくよう、
口頭と、書面で必ずお伝えさせていただいております。
しかし、残念ながらアルコールの使用が原因と思われる、
「クラック」と呼ばれるヒビがはいってしまったり、
全体に黄色っぽく変色してしまった状態で
仮の義眼がご返却されてくるとが多くなっております。
特に、クラックはアルコール消毒が頻繁に行われる
医療施設で発生しています。
クラックが生じてしまった場合。
ほとんどは修復が不可能なため廃棄することとなります。
着色が不要なものでも1つにつき約半日、
破損したものが患者様ご本人の義眼であった場合には、
同等のものを作製するためには、数日必要となる場合もあり、
アルコール使用による破損は保証対象外となっているため、
例え、保証期間中であっても作り変えの費用が発生いたします。
トラブル回避のためにも、
医療従事者の皆様におかれましては、
義眼の滅菌はオートクレーブではなくガス滅菌、
消毒はアルコールではなく液中消毒を行っていただき、
アルコールによる手指消毒後は十分手を乾かしてから
義眼にふれていただきますよう何卒よろしくお願いします。
装用されている古い義眼の表面にクラックが見られることもあります。
義眼を装用されているご本人様とそのご家族の皆様も、
今一度義眼にアルコールやベンジンなどは使用できないということを
この機会に再度ご確認いただくとともに、
保育園や幼稚園や、病院などでどなたかに一時的に義眼をお預けになる場合には、
アルコール・ベンジン・高温(オートクレーブ)による消毒や滅菌は厳禁だという点を
念のためお伝えされることをおすすめいたします。