海外からの電話
いつもアツザワ・プロテーゼ九州のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今日は少し珍しいことがありました。
海外では国内に技術と経験のある義眼師のいない国も多く、
国際線に乗って義眼の調整に通っていたり、
海外から義眼師を招いて義眼作製を依頼しているケースも
少なくないと聞いています。
アメリカ義眼師会の会員となって以来、
弊社のほうにも海外の方からのメールでのお問い合わせをいただくことは
以前にも何度かありましたが、
今日は国際電話でのお問い合わせをいただき、とても驚きました。
北米の義眼師の中には、
国産の義眼が作られていない国に1週間程度滞在しながら義眼を作製する
ボランティアをされていらっしゃる方もいらっしゃいます。
しかし、「キリスト教徒」または「キリスト教へ改宗する方」限定という、
布教活動の一環として行われることも多く、
その場合、患者さんはご自身の信仰と義眼を天秤にかけることを求められることになってしまいます。
それは神様を一生懸命信じてらっしゃる方にとってはとてもつらい事だと思います。
海外から弊社にお問合せいただいた場合、アジアの一部の国を除いては、
より地理的に近い国にいる義眼師を紹介させていただくことしかできておらず残念です。
今日、お電話を頂いた方は、
「日本人は親切だから。」
「日本人は私たちを差別しない。助けて下さい。」とおっしゃっていました。
そうでありたいと思います。
人種や信仰にかかわらず、公平に、
日本の患者様にもご迷惑をお掛けすることなく、
納得していただける方法で、何かできることがないか・・と
電話に表示された中東の国番号を見つめながら考える午後でした。