患者さんによる情報収集方法例@海外② 比較して日本は?
いつもアツザワ・プロテーゼ九州のブログを
ご覧いただき誠にありがとうございます。
先日、海外で義眼に関する情報が
どのように公開されているのかについてお話ししました。
今日は、英語圏の国と比較して日本はどうなんだろうという事を
お話しさせて頂きたいと思います。
インターネットについて
日本語の義眼師(義眼作製会社)によるホームページについては、
日本国内の会社のものに限られるため、
英語のものより数は少ないですが、
内容については、海外の義眼師のホームページと比べて、
それほど極端に情報量が少ないということはないと思います。
もちろん、海外と同程度だから内容は十分だ!
と、いうワケではありません。
例えば、今後は海外のように、情報発信の際から家族会の皆様や、
ドクターとの連携を密にする努力が必要だと感じています。
しかし、国内外限らず、インターネット上で不特定多数に向けて公開できる
内容には限りがあるため、現在公開されている以上の内容について
疑問がある場合には直接ご担当の先生へお問合せされる方が良いと思います。
インターネット以外の情報発信の方法
日本には患者様が簡単に入手できるような形では
義眼や義眼関連書籍は出版されていません。
ここには、義眼師や医師というよりは、
出版業界の事情が大きく関係していると思います。
医学書は専門的な分、一冊が数万円の場合も少なくありません。
しかし、それも近年は、出版数が減少傾向にあるそうです。
義眼は、その中でも特に希少性の高い分野なので、
日本で患者さん向けの義眼の本を出版することは、
残念ながら、少なくとも近々にというのは難しいようです。
本が英語で書かれていれば、
イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等の
英語圏の国だけでなく、世界中の英語を理解できる人に
購入してもらえる可能性があります。
・・にもかかわらず、長年の間、出版されたのがわずか4冊にとどまっている。
この事実からも、その難しさをご理解いただけるのではないでしょうか?
自費出版やネット書籍ならば可能かもしれませんが、
そうなってしまうと、信頼性の面で
このブログのようなインターネットの情報と
あまり差がなくなってしまうと思います。
で、あれば代わりに・・・
と、こちらのブログを通じて、
海外で出版されている義眼装用者向けの書籍と同等の内容を、
ご紹介するよう心掛けてきました。
ですが、投稿も90回を超え、
義眼師からお伝えできる範囲の情報については、
書ききった感があります。
海外で有料で販売されている本と同じような内容を、
無料のブログに書いてしまうのは費用を負担して情報を得ていらっしゃる方に失礼なのでは?
などなど、揺れ動きながらの更新で、至らない点も多いかとは思いますが、
どうか、引き続き暖かく見守っていただけましたら幸いです。
なお、英語の本は全て取り寄せております。
ご覧になりたい方は、
博多のラボにお越しの際、お気軽にお声かけ下さい♪