義眼と乾燥
こんにちは!
いつもアツザワ・プロテーゼ九州のブログをご覧いただき
誠にありがとうございます!
12月らしい気温になってきましたね!
今日は、そんな乾燥の気になる季節にぴったりな話題ではないかと思います♪
さて、涙の主な成分は皆様ご存知の通り水分です。
その表面にその水分が蒸発しないように薄い油の層があります。
この油分は瞼の中にあるマイボーム腺で作られ、
まつ毛の生え際あたりから分泌されています。
マイボーム腺がなんらかの原因でうまく機能しなくなってしまう病気を
マイボーム腺機能不全(MGD)といいます。
海外の論文で、義眼を装用している側としていない側の比較検証を行ったところ、
義眼を装用している側の方にこのMGDが見られるケースが多かったという
報告がありました。
義眼と涙と乾燥の関係については、マイボーム腺の機能不全以外にもさまざまな説があります。
そのいずれも根拠となる論文の数も多くはありませんし、
医学論文ですので、対処法もお薬や手術など、お医者様でなければ分からないことや、
義眼師の立場からお話しすべきではない部分も多いので、
こちらで他の説について今日私の素人考えを記すことは避けたいと思います。
しかし、マイボーム腺については対処方法も
病院にかからなくても手軽に始められるものですので、
少し触れておきたいと思います♪
義眼を装用していると、分泌物が増えるという方も多いと思います。
その分泌物が油分の出口を塞いでしまうことで、
十分な厚みの油層が出来ず、
涙が乾燥しやすくなることも考えられます。
人工涙液やその他の点眼薬の使用だけでなく、
『あ〇きの力』などを使用されて、ゆっくりと眼の周りを温めてから、
まつ毛の生え際あたりを優しく洗浄し、
瞼を清潔に保つことを習慣づけましょう。
温めることを「温罨法」、瞼を清潔に保つことを「リッドハイジーン」といい、
専用の洗剤も販売されています。
弊社取り扱いの「オキュソフト」もリッドハイジーン用の商品です。
ぜひ一度お試しください♪
温罨法+リッドハイジーン+点眼薬。
できれば、起床時が一番行っていただくと良いタイミングかと思いますが、
忙しい朝に、ほっとアイマスクなんてしたら二度寝してしまいそうですね!
一朝一夕で改善を実感できるものではないようですが、
赤ちゃんからご年配の方まで、年齢問わず気軽に始められますので、
朝夕の洗顔とセットで気長に続けてみられてはいかがでしょうか?